これから出産を迎えるお母さん、またこれから育児に参加しようとするお父さん。生まれてしばらくの間のお子さんは、自分の力だけで生きていくことは出来ません。お母さんお父さんの助けが必要です。
大人も飲まず食わずでは絶対に生きて行けません。だから、大人は自分で1日3食ご飯を自分で食べます。赤ちゃんは自分ではそれが出来ません。だから、ミルクか母乳をあ母さんお父さんなどが与えてあげなければならないのです。
母乳だけという赤ちゃんよりも、母乳とミルクの混合で育てられる赤ちゃんの方が日本では多いです。ミルクを飲むために必要なのが哺乳瓶です。この赤ちゃんにとって必要不可欠な哺乳瓶について、選び方などお母さんお父さんが知っておくべき予備知識をお伝えしたいと思います。
哺乳瓶の選び方 哺乳瓶の種類
哺乳瓶は大きくはボトル(瓶の部分)とニプル(乳首の部分)に分解できますね。洗う時も一体化していては大変です。
ボトルの方は赤ちゃんが自分で持つことが出来るソフトハンドルが付いたものなんかもありますが、基本的にはお母さんお父さんが持つ部分になります。
一方ニプルの方は赤ちゃんが加えて飲む部分なので、より赤ちゃん本位に選ぶ必要がるでしょう。
このボトルとニプルの種類についてどんなものがあるのか見ておきたいと思います。
ボトルの種類
素材としては大きく分けてガラス製とプラスチック製に分けられます。ミルクは90℃以上のお湯で滅菌しなければならないのでガラスは耐熱ガラスになります。プラスチックのものは色々な種類がありますがいずれも赤ちゃんに有害な環境ホルモンなどは含まれていません。
軽いのはプラスチック製
2つを比較すると、軽いのはプラスチック製です。そのため長く持っていてもガラス製より疲れないし、外出の時持っていく場合などにも便利です。
早く冷めるのはガラス製
ミルクは90℃以上のお湯で溶かし滅菌してから38~40℃の人肌くらいに冷まさなければなりませんが、この時速く冷めるのはガラス製の方です。
プラスチック製は温度差に注意
プラスチック製は熱を逃しにくいので冷めるのに時間がかかります。熱を哺乳瓶の外に逃しにくいので手で持った時に中身の熱さが伝わらないことがあるので、赤ちゃんがやけどしたりしないように、ボトルを持った感じと中のミルクに温度差があることを意識しておく必要があります。
形のレパートリーが多いのはプラスチック製
形はガラス製だと太さと長さ位の違いしかありません。太い方が洗いやすいことは間違いないでしょう。
プラスチック製の方は長さ太さの違いはもちろん、赤ちゃんがむせるのを防ぐために途中からカーブしているものや、小さく折りたためるものなどユニークな形のものが沢山あります。
ニプル(乳首)の種類
素材の違いは3種類
素材はゴムですが、天然ゴム、イソプレンゴム、シリコーンの3種類があります。天然だけに母さんのおっぱいに一番似た感触なのが天然ゴムです。イソプレンゴム、シリコーンの順に固くなりお母さんのおっぱいと離れた感触になります。
ゴムの臭いが強いのは同じ順番になります。赤ちゃんが気になるというよりは、すごく気になるお母さんがいるようです。
ゴムの臭いが強い順番
- 天然ゴム
- イソプレンゴム
- シリコーン
熱に強いなど耐久性がある順番は真逆で、シリコーン、イソプレンゴム、天然ゴムという並びになり、便利なものほどお母さんの感触と離れるということになります。
耐久性がある順番
- シリコーン
- イソプレンゴム
- 天然ゴム
穴の種類は3種類
穴がなければ、赤ちゃんがミルクを吸うことはできませんが、この穴の形も大きく分けると3種類あります。基本は丸とY字(スリーカット)、十字(クロスカット)の3つです。
丸穴は新生児向き
丸だけは赤ちゃんが吸わなくても傾ければミルクがタラタラ穴から出て来てくれます。なので吸う力が弱い新生児に最適です。
他2つは吸わない限りミルクは一滴も出て来ませんのでこぼれる心配がありません。赤ちゃんの吸う力によってミルクが出る量が変わります。
スリーカットとクロスカットは用途に合わせて
スリーカットは切れ目が3つ、クロスカットは切れ目が4つになるので、ミルクの出る量はカット数と比例して多くなります。
スリーカットの方がドバっと出るようなことは少なく赤ちゃんの自然に吸った量が飲めます。
クロスカットは擦ったりんごジュースなんかを飲んだ時にカスが引っ掛からないとかそういう用途に一番活用出来ます。
多孔タイプ
この3つの他に多孔タイプなんていう、お母さんの乳首さながらに穴が沢山開いたタイプも出て来ています。
哺乳瓶の選び方 成長に合わせて哺乳瓶選ぶ
成長に合わせて哺乳瓶選ぶポイントは、赤ちゃんの吸う力に注目することです。生まれたばかりの新生児の時はもちろん吸う力も弱いので飲む量も少ないということになります。なので、小さめの哺乳瓶にしてもいいのですが、メモリが20mlからあるものであれば、ボトルの大きさにはそんなにこだわる必要はないです。母乳中心の場合なら哺乳瓶はサブ的存在になになるのでずっと使うつもりで240mlとか大きめのものを1本用意してもいいでしょう。
最初は丸穴3ヶ月頃からはスリーカット
ニプル(乳首)の穴の形状としては新生児の時は丸がいいでしょう。前述しましたが吸う力が弱いので吸わなくてもタラタラ出てくる丸にして下さい。3~4か月位から自分で飲みたい量を調節して吸う事もできるようになるのでスリーカットを使って行ってもいいでしょう。
成長と共に変えていく
ニプル(乳首)のサイズとしては、新生児ならSSサイズ、1か月頃でSサイズ、3か月頃でMサイズ、半年でLサイズという目安で赤ちゃんの吸う力を観察しながらサイズアップしてあげて行って下さい。頭の周囲が半年で10cm位大きくなるので当然口の大きさも比例するわけですから、ニプル(乳首)のサイズアップは必須になります。
哺乳瓶の選び方 ミルクを飲まない時の対処法
赤ちゃんがミルクを飲まないという状況は多々あります。ずっとミルクでやってきたのに突然飲まなくなる場合、母乳からミルクに変更する場合、母乳をあげながらミルクも取り入れようとする場合とか色々でしょう。
ミルクでやってきたのに突然飲まなくなった場合
ずっとミルクでやってきたのに突然飲まなくなった場合は、他の生活の様子も観察してその情報と照合してなぜ飲まないのか理由を考えてみてください。
月齢によってその予測できる理由は変わってくると思います。高い月齢であれば離乳食との兼ね合いでもうお腹いっぱいという場合もあります。その場合は無理に飲ませる必要はありません。
活動が足りなくてお腹が空かないという場合もあるでしょう。この場合は日中少しでも外に行って全身を使うような運動をさせてあげると良いでしょう。
ハイハイなんかの赤ちゃんでも明るい太陽の下でレジャーシートなんかを広げてそこで思いっきり動き回らせてあげれば、食欲が出ること間違いなしです。
新生児も含めて月齢が低い場合は何か病気とか健康を害するような問題が潜んでいる場合もあるので、必ず医療機関の受診して専門家のアドバイスをもらってください。
母乳からミルクに変えた場合に飲まない場合
母乳からミルクに変えるとか、母乳のみだったのを少しミルクに変えようなんて場合はまた話が違います。とにかく今まで一番愛おしいお母さんのおっぱいをいつも吸っていたわけですから、それを突然哺乳瓶のニプル(乳首)に変えられて「オーノーッ」という感じなのかもしれませんよ。
その場合は段階を踏んて慣れていく過程は必要になってきますね。可能なら搾乳してそれを哺乳瓶に入れて飲ませることからスタートしたらいいでしょう。それに慣れてきたら、飲む前に赤ちゃんの上下の唇に母乳をチョッチョッとつけてからミルクが入った哺乳瓶を加えさせて飲ませて見てもいいでしょう。ニプル(乳首)の方も少し温めるのも効果的ですね。
「おっぱいお母さんが突然が哺乳瓶お母さんに」このギャップに耐えられない可能性もあります。この場合お父さんが大活躍する番です。お父さんがあげてみたらすんなり飲んでしまうなんてこともありますよ。最初お父さんが哺乳瓶であげてお母さんに移行していくというのも効果的なトレーニングになるでしょう。お父さんじゃなくてもお祖母ちゃんお祖父ちゃんでもお母さん以外の人からスタートするのも一つの手ですね。
こんなのを繰り返し哺乳瓶からお母さん、お父さんが飲ませてくれることに抵抗がなくなりミルクを十分に飲めるようになるのを待ちましょう。
哺乳瓶の選び方 ベッタ哺乳瓶に助けられた
私の娘が0歳の時に使ったベッタという哺乳瓶の紹介です。
最初はごく一般的な哺乳瓶を使って飲ませていましたが突然飲まなくったのです、ニプルのサイズや材質を変えても全くのまず片っ端から哺乳瓶を買いました。
哺乳瓶からミルクを飲まないと私の家庭では死活問題だったのでお金かかりましたね。そのたくさんある哺乳瓶の中で唯一飲んでくれたのがベッタの哺乳瓶です。
ベッタの哺乳瓶は値段が高いので購入するのに抵抗がありましたが、娘がミルクを飲んでくれるならと思い購入を決意、飲ませてみると凄い勢いで飲んでくれました。
飲んでくれた一番の理由はその形状にあると思います、授乳の態勢に一番近い状態で飲ませることができるのです。他にも空気が混ざりにくい事やベッタオリジナルのニプルの形状に秘密があると思います。
もし哺乳瓶からのミルクを飲まなくなって困っているお母さんお父さんがいましたら試してみてください!
哺乳瓶の選び方 まとめ
赤ちゃんの使う哺乳瓶に関する情報をみてきました。赤ちゃんがミルクを飲んでいる姿は周囲に神聖な雰囲気までも与えてくるものです。ミルクをコクコク飲む我が子の姿、素敵な哺乳瓶を選んで夫婦で、家族で、親戚で楽しみたいですね。
コメント